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2012年9月13日木曜日

世界に広がる「日本のコメ」。田牧一郎氏の開拓魂。


飛行機で水田にタネをまく。

アメリカの米作りは、そんな壮大なものだった。

「すごいな…、とことん平らで、とにかく広い」



今から23年前の1989年、当時36歳だった田牧一郎氏は、小さな日本の田んぼを蹴って、まさに大海原へと飛び出した。

アメリカ、カリフォルニア州、ここの80ヘクタールという広大な田んぼで米をつくる(日本の水田平均の40倍)。それは心躍るチャレンジであった。

「世界に通用する米作りをしたい」。そんな希望に胸が高鳴っていた。


2012年9月10日月曜日

民主主義国の船底にはりついたフジツボ。寛大すぎた国民たち


「フジツボに覆われた船」

民主主義国家を、そう称した人がいる。もちろん、褒め言葉ではない。



「フジツボ」というのは数ミリ~数センチ程度の小さな貝のような生物(分類的には甲殻類)であるが、これらが密集して船底に張り付かれると厄介だ。船の速度は遅くなり、燃費は落ちる。

かつての日露戦争の折に、延々と海上でロシア艦隊を待ち受けていた日本海軍は、その船底にフジツボが付くことを非常に気にしていたという。なぜなら、軍艦らの速度低下は、そのまま戦力の低下に直結していたからである。



今の民主主義国という船は、「その底をフジツボに覆われ、その重みに耐えかねて沈みかけている」と、英国エコノミスト誌は書いている。

彼らがフジツボとたとえるのは、国家の債務(借金)のことである。


2012年7月22日日曜日

無知のヴェールの中で想う「富の格差」


日本の「お金持ち」は、どれほどお金持ちなのか?

ある統計によれば、日本の富裕層「上位1%」で、日本のすべての富の「20%」を占めるそうだ。



それでは、アメリカは?

アメリカは富裕層上位1%が、アメリカの富の「40%」を占める(日本の2倍の割合)。



昨年(2011)の9月にアメリカで起こった「ウォール街を占拠せよ(Occupy Wall
street)という運動は、こうした「富の格差」に抗議するものであった。

その参加者たちは自らをこう定義した。「私たちは残りの99%だ(We are the 99%)」。


「遅さ」の美学。テレマーク・スキー


「『速く滑ること』は良いことだけど、『遅く滑ること』ができないとスキーの醍醐味の多くを味わえないんだよ」

アルペンスキーの本場「オーストリア」でスキーを仕込まれた「ドニー」は、スキーの先生にこう教えられてきたのだという。



ある技術を習得すると、決まってこう言われる。

「ドニー、とてもいいよ。じゃあ、もっと遅くやってみようか」

「いつもスピードを優先させてやると、スキーで学ぶべきことを見逃してしまう」というのが、そのオーストリア教師の持論でもあったようだ。


2012年7月14日土曜日

未来とは戦わない。アマゾンCEO「ジェフ・ベゾス」


その男は「声がデカく、笑い声はもっとデカかった」。

彼はもともと、2万5000エーカー(東京ドーム20個分以上)という広大なテキサスの牧場育ち。「なんとも豪快で開けっぴろげなアメリカン」なのである。

彼の名は「ジェフ・ベゾス」、かの世界企業「アマゾン」の創業者にして、最高経営責任者(CEO)である。



◎そのシンプルさ


彼にアマゾンという社名の由来を聞けば、こう答える。「アマゾン川が世界最大・世界一であること。読みやすいし書きやすいこと。そして、Aで始まること。あはははは」

とてもシンプルであり、とても力強い。そして、不思議と説得力がある。この社名と同様、その戦略もシンプルだ。

「価格・便利さ・セレクション(品揃え)」、これら3点に尽きる。



ベゾス氏は、「自分は『決して変わらない顧客のニーズ』に焦点を合わせている」と語る。

「今から10年後に、顧客がまだ『低価格』を求めていること、まだ『迅速な配送』を求めていること、まだ『セレクション』を求めていることを、私は事実として分かっている」

Source: wired.jp via Hideyuki on Pinterest


2012年6月30日土曜日

妊娠中絶の是非(アメリカ)


「『中絶』は殺人か否か?」

これはアメリカの大統領選挙が迫ると決まって取り沙汰される「問い」である。



中絶賛成派は「プロ・チョイス(pro-choice)」と呼ばれ、「選択(choice)の自由」を主張する。かたや中絶反対派は「プロ・ライフ(pro-life)」と呼ばれ、「生命(life)の重要性」を強調する。

大雑把に分けてしまえば、アメリカの二大政党である民主党(オバマ大統領)は「プロ・チョイス(中絶賛成)」であり、もう一方の共和党は「プロ・ライフ(中絶反対)」である。

※「pro-(プロ)」という接頭語は「~に賛成・~びいき」という嗜好性を表す。その反意は「anti-(アンチ)」。



2012年6月8日金曜日

シェール・オイルは掘るしかない?


アメリカの小さな田舎町を目掛けて、全米から人々が集まっているという。

その理由は単純だ。この小さな町「ウイリストン」には、大量の『仕事』が溢れているのだ。



慢性疾患のような失業率の高止まりに頭を抱えるアメリカにあって、このノースダコタ州の田舎町に限って、失業率は1%を切っている。

※全米平均の失業率8.1%に対して、ノースダコタ州の失業率は3.7%。

おまけに、その給料は『高額』だ。労働者レベルの平均年収は8万ドル(640万円)。重要な仕事となれば、年収は15万ドル(1,200万円)を超えていく。




その仕事とは?

シェール・オイルと呼ばれる、新しいタイプの『石油堀り』である。