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2012年7月21日土曜日

砂漠の足跡を読む老人


その昔、「砂漠」に残された「足跡」を正確に見分けられる一族がいた。

「足跡が読める」という彼らは、砂漠の砂上にかすかに残された痕跡から、牛の草なども探し当てることができたのだという。



インドの王様は、アフガニスタンに暮らしていた彼らをたいそう気に入ってしまい、大金を払って彼らを仕えさえ、ついには二度と故郷に帰すことがなかったほど彼らを愛したと伝わる。

「パーギー」と呼ばれるのは、その「足跡を読む人々」への尊称である。

誰にでもできるわけではないその仕事は「賢人の仕事」とされ、医者であるナーリー、裁く人であるニャオ、王のために歌う人であるラーギーなどと並び称されたのだという。

Source: 500px.com via Nena on Pinterest

2012年7月14日土曜日

未来とは戦わない。アマゾンCEO「ジェフ・ベゾス」


その男は「声がデカく、笑い声はもっとデカかった」。

彼はもともと、2万5000エーカー(東京ドーム20個分以上)という広大なテキサスの牧場育ち。「なんとも豪快で開けっぴろげなアメリカン」なのである。

彼の名は「ジェフ・ベゾス」、かの世界企業「アマゾン」の創業者にして、最高経営責任者(CEO)である。



◎そのシンプルさ


彼にアマゾンという社名の由来を聞けば、こう答える。「アマゾン川が世界最大・世界一であること。読みやすいし書きやすいこと。そして、Aで始まること。あはははは」

とてもシンプルであり、とても力強い。そして、不思議と説得力がある。この社名と同様、その戦略もシンプルだ。

「価格・便利さ・セレクション(品揃え)」、これら3点に尽きる。



ベゾス氏は、「自分は『決して変わらない顧客のニーズ』に焦点を合わせている」と語る。

「今から10年後に、顧客がまだ『低価格』を求めていること、まだ『迅速な配送』を求めていること、まだ『セレクション』を求めていることを、私は事実として分かっている」

Source: wired.jp via Hideyuki on Pinterest


2012年6月23日土曜日

何も持たないブータンの「わらしべ長者」


昔々あるところに、「ヘレー」という陽気なお爺さんがおりました。

ある時、山仕事をしていたヘレー爺さんは木の根っこの下から、それはそれは立派な「トルコ石」を掘り出しました。

Source: irocks.com via Hideyuki on Pinterest



そのトルコ石を持って村に戻ってきたヘレー爺さん、村の人に声をかけられ、そのトルコ石を「馬」一頭と交換しました。さらに、へレー爺さんは馬を「牛」に、牛を「羊」に、羊を「ニワトリ」へ、次々と交換していきます。



ニワトリを抱えたへレー爺さん、さらに歩いていると、遠くの方からとても美しい「歌声」が聞こえてきます。その歌声に惚れ惚れしたへレー爺さんは、こう言います。

「その歌を教えてくれんか。このニワトリをやるから」と。

ニワトリと「歌」を交換したへレー爺さん、手元には何もなくなりました。それでもへレー爺さんは「幸せ」です。その歌を歌えば、村の人みんなが喜んでくれるのですから。


2012年6月16日土曜日

自然の流れに抗い続けるからこその「生命体」


こんな問いがなされた。

「人間の身体はなぜこんなに大きいのか?」



この問いを発したのは物理学者の「シュレーディンガー」。

物理学者というのは、一般人がまったく疑問に思わないようなことを平気で疑問に思うものなのか?

しかしそれでも、この問いに関する考察は一般人にも十分興味深い。


2012年6月10日日曜日

壁画に描かれているような暮らし。サン族。


「壁画に描かれているような生活」をする人々がいる。

裸足で大地に立ち、弓矢を駆使して動物を狩る。アフリカ大陸南部に暮らす「サン族」は、何千年となく、そうやって生きてきた。

※かつて「ブッシュマン」と呼ばれた人々で、ボツワナ・ナミビア・南アフリカにまたがる「カラハリ砂漠」に住む。

Source: eishsa.co.za via Alwyn on Pinterest



「狩猟」は男たちの仕事であるが、ここのところ芳しくない。獲物が獲れない日々が、3週間以上も続いているのだ。

今日も4人の男たちは、フラフラと猟に出かける。しかし、どこにも気負った風は見られない。わりとノンキに小鳥とりの罠をしかけたり、道端の植物の根っこをひっくり返したり…。



一人の男が樹木の中にハチの巣を見つけると、にわかに男たちは気色ばんだ。

さっそく自前の小枝で火を起こすと、その煙でハチを燻り出す。そして、男が木の中に手を突っ込むと…、甘~い甘~いハチミツの御出ましだ。

思ったよりも量が少なかったためか、彼らはその場でペロリと全部食べてしまった。



2012年6月8日金曜日

世界最大のホーム・ビデオから見えてくるもの


その子は一歳になった頃、「水(water)」のことを「ガガ(gaga)」と呼び始めた。そしてそのガガは、およそ半年をかけて「ウォーター(ワラ)」までたどり着く。

もちろん、その子の覚えた言葉はそれだけではない。生後9ヶ月目頃から言葉らしきモノを発し始めた彼は、およそ2年間で503語をマスターした。

父親のデブ・ロイは、「うちの子、賢いだろ?」と言うのだが、その返答には窮せざるを得ない。というのも、自分の子供の覚えた言葉を、彼ほどマメに記録している親もマレであろうから…。




デブ・ロイのマメさは、度を超している。なぜなら、彼のホーム・ビデオは「世界最大(自称)」である。

彼の家のすべての部屋(赤ちゃんの部屋、キッチン、リビング、玄関…)の天井には、カメラとマイクが設置され、赤ちゃんのみならず、パパ・ママ・ベビーシッター等の言動が24時間体制で、すべて録画・録音されている。

最初の男の子が生まれてから3年間、延べ25万時間もの音声・映像がすべて記録されているのだ。その膨大な容量は、およそ200テラ・バイト。

※テラ・バイト(TB)は、ギガ・バイト(GB)の1,000倍。

2012年6月6日水曜日

「罰」は社会を変えるのか?


「違反行為を少なくするには、『罰』を与えればいいのか?」

この問いに対して、イスラエルにある10の「保育園」で行われた実験は、皮肉な結果を示している。



実験のターゲットとなったのは、保育園の「お迎えの時間」である。

保育園が終わって、親が子供を迎えに来る時、保育園側が困るのは、親たちが決まった時間に現れないことであった。ひとつの保育園あたり、平均して「週に6~10人」の親たちが、お迎えの時間に「遅刻」していた。




「どうしたら、親たちの遅刻を減らせるのか?」

「そうだ!『罰金』をとろう」

そういうことになって、「10分遅れたら、10シェケル(約200円)の罰金」という『罰』を、遅刻した親たちに課すことになった。



さて、その結果は…?