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2012年9月12日水曜日

夜明けきらぬ「イエメン」。銃をもつ男たちの国


「カートは蜂蜜よりもありがたいね。食事は我慢できても、これを噛むのはやめられないよ」

ワシ鼻のアル・コラニは、カートを口いっぱいに頬張りながらニヤリと笑った。「カート」というのは麻薬であり、その若葉の汁が覚醒作用をもたらす(和名:アラビア・チャノキ)。つまり、この葉っぱを噛めば、アル・コラニのように「幸せ」になれるのだ。彼の荒れた手はカートの葉っぱで緑色に染まっている。

「一回噛んだら、3日はバッチリ目が冴えてるよ」



ここは「イエメン」。アラビア半島の底に位置するイスラム教の国である。イスラム世界のほとんどの国々がカートを非合法とする中、この国ではカートが合法とされており、国民の4割、およそ1000万人が一日4時間以上カートを噛んでいるという調査結果がある。

麻薬といえども、カートの効果・毒性は非常に低いものであり、日常的に酒やコーヒーなどを飲んでいる人には、ほとんど効かないとも言われている。そのため、日本でも規制の対象とはなっていない(先進国の多くでは非合法とされているが…)。


2012年8月26日日曜日

携帯電話の小型化に欠かせないコンゴの「紛争鉱物」。有り難がらざる神の恩恵。


「金」「スズ」「タンタル」「タングステン」と言えば…?

これら4種の金属は「コンフリクト・ミネラル(Conflict Minerals)」と呼ばれる鉱物である。

日本語にすれば、あの悪名高き「紛争鉱物」ということになる。



なぜに、「紛争」と「鉱物」が関係するのか?

それは、これら鉱物資源のもたらす「莫大な富」が、武装勢力の「資金源」となっており、それらの武装勢力が不安定なアフリカ諸国を一層不安定にしているからである。


2012年7月21日土曜日

砂漠の足跡を読む老人


その昔、「砂漠」に残された「足跡」を正確に見分けられる一族がいた。

「足跡が読める」という彼らは、砂漠の砂上にかすかに残された痕跡から、牛の草なども探し当てることができたのだという。



インドの王様は、アフガニスタンに暮らしていた彼らをたいそう気に入ってしまい、大金を払って彼らを仕えさえ、ついには二度と故郷に帰すことがなかったほど彼らを愛したと伝わる。

「パーギー」と呼ばれるのは、その「足跡を読む人々」への尊称である。

誰にでもできるわけではないその仕事は「賢人の仕事」とされ、医者であるナーリー、裁く人であるニャオ、王のために歌う人であるラーギーなどと並び称されたのだという。

Source: 500px.com via Nena on Pinterest

大国の波間に漂うキプロス


不思議なことに、「キプロス」という国はこの地球上に2つある。キプロスという「島」は一つしかないにも関わらず…。

キプロス島という島は、地中海では3番目に大きな島といえども、その面積は「四国の半分」しかない。つまり、島としては大きいが、国としては小さい。そして、その島の上に住む国家が南北に分かれたことにより、さらに小さくなってしまっている。

Source: google.ca via Shahinaz on Pinterest

2012年6月22日金曜日

サヘル地帯を襲う大干ばつ(アフリカ)


先進国は「肥満」にあえぎ、途上国では「飢餓」に苦しむ。

一方の端では、食べたくなくても食べ過ぎ、もう一方の端では、どんなに食べたくとも食べられない…。

地域によってその気候が違うとはいえ、その隔たりは国という垣根によって、さらに溝を深まってしまっているようである。



◎先進国の「肥満」


先進国「アメリカ」では、子供たちが「超肥満」化しているという。

健康的な体重を50%も上回るという超肥満は、年々「低年齢化」が進み、「高齢者の疾患が、20代で出てきたりする」までに。あまりにも豊かな食生活は、あまりにも不幸な結末を迎えることともなりかねない勢いだ。



2012年6月18日月曜日

イギリスであってイギリスでない「スコットランド」


「独立」という甘美な響きは「スコットランド」をホロ酔いにさせているのかもしれない。

スコットランドは「イギリス」から独立して、新たな国家となる道を国民に問おうとしている。



イギリスは「連邦国家(United Kingdom)」、すなわち複数の国々の集まりであり、イギリスを構成するのは「イングランド」「ウェールズ」「スコットランド」「北アイルランド」である。

これら4ヶ国はお互いに争いながら、現在我々の知るイギリスに落ち着いた歴史を持つ。


2012年6月10日日曜日

古代ペルシャ王の遺した「キュロスの円筒印章」


「世界の人々のほとんどは、『イランの素晴らしさ』を知りません。皆、イスラム革命(1979)後の30年間のイランだけを見て、判断してしまっているのです」

ノーベル平和賞(2003)を受賞しているイラン人弁護士、シリン・エバディ氏は、そう語る。

「核兵器を製造しようとしているテロリスト予備軍」というイランの烙印は、欧米諸国により押されたものであり、それゆえに、そればかりを鵜呑みにしていては、現実を誤認してしまうというのである。

当のイラン人たちは、こう口を揃える。「私たちはアラブ人ではないし、ましてや、テロリストでもない」。イラン人の中には、自分たちが「ペルシャ人の末裔である」と強く意識している人々も少なくないという。



我々が「イラン」という国を少しでも正しく認識しようと思うのであれば、同国の歴史を多少なりとも知る必要がある。

歴史的に、イランは「ペルシャ」であり、イランが正式名称となったのは20世紀に入って以降、つい最近の話である。

この国には、古代のペルシャ帝国から脈々と受け継がれてきた「2500年にも及ぶ長大な歴史」が今も息づいているのだ。



ここに、その全ての歴史を見守り続けていた遺物がある。それは、イランの国宝とも讃えられる「キュロスの円筒印章」である。

ラグビー・ボール大の、この日干し粘土づくりの物体の表面には、びっしりと楔形文字が刻まれており、そこには驚くべき知見が記されている。進化したはずの現代社会においても、実現できていない理想が…。

Source: google.com via Reza on Pinterest


2012年6月5日火曜日

「自我」を超えた先には…。


「自我」を超越するために、人類は多くの方法を見つけ出してきた。

それは瞑想であったり、幻覚剤であったり、一晩中踊り狂うこと(レイブ)であったり…。

いかなる方法であれ、ある種の意識変容を体験した人々は、似たような感想を口にする。「高められた」「高揚した」などなど、上昇するような感覚がそこにはあるのである。



自我を超越するためには、さまざまな入口があるようだが、その中でも一風変わった入口は「戦争である」と、ジョナサン・ハイト氏は考える。

「戦争ほど人々を一つにするものはない」